11月の一日坐禅会は24日(月)です。午前10時から1時間、正法眼蔵随聞記をテキストに勉強会となります。
1980年代のインドに生きたクリシュナムルティという哲人がいます。彼は宗教を否定した人ですが、その教えには禅と共通するところが多くあります。禅では知的理解を拒絶するような逆説やアイロニーで示されているものを、剛直な論理性で明晰に表現していて、坐禅する上でもとても参考になります。そんな彼の言葉の一節を紹介しましょう。

「際限のない欲望、怒り、いらだち、不安、憂鬱・・・苦しみという事実があります。
それは疑うことのできない、ありのままの事実です。
この事実に対する伝統的なアプローチは、それを分析し原因を見つけ出し、それを除去したり、
対立するものを作り出してそれと戦おうというものです。
これが修練、訓練、抑制、昇華といった伝統的なアプローチです。
我々人間はこのようにして何千年もの年月を重ねてきましたが、何も変わっていません。
このアプローチを完全に捨て、その問題を全く違ったように見ることができるでしょうか。
あなたは見る対象に干渉したい、何かしたいという見方で事実を見続けています。
それに対して何もしてはいけません。
あなたが何をしようと、それは伝統的なアプローチに属するものだからです。
ただ、在りなさい。過去をすっかり拭い去った感情と知性で知覚すること。これは知覚の奇跡です。
否定が最も積極的な行為なのです。」
-J・クリシュナムルティ
