7月の一日坐禅会は28日(月)です。午後は参禅者の希望により、正法眼蔵随聞記を読みます。
すでに大変な暑さですが、綾渡は高原地帯の為、3~4度ほど涼しいようです。
冷房も扇風機もない昔の禅者は暑い夏をどう乗り切ったのでしょうか?
エピソードを1つ紹介しましょう。
ある参禅者が洞山禅師に訊いた。
「このように暑いとき、どうやって涼みますか?」
禅師は答えた。
「暑い、暑い!」(熱時、熱殺闍梨)」
(碧巌録 第43則)

暑さと自分との間にすき間があるとき、思考と時間が感受に介入し、暑いという苦しみが生まれます。
ただ暑さを暑さとして無心に感じるとき、今・ここに生滅する感受、暑いという現実は全く違った風光を開くのです。
とはいえ、熱中症には気を付けましょう。
「暑い、暑い!」